River in the Morning

川面にたちこめる朝靄。色が失せ、グレイに染まる風景。 心の原風景のひとつ。そんなものに、私はなりたい。

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明日の準備

とうとう明日だ。
指輪だって用意したし、デートプランも完璧。
夕方5時に駅前で待ち合わせ。
あそこは最初にデートしたときからのお決まりの場所だから、会えないとかってことはないだろう。
彼女はちょっと早めに来たりするから、一応30分前には待ってるようにしないとな。
軽くウィンドウショッピングをしながら予約したレストランへ行く。
あそこは去年の彼女の誕生日で行ったときに、おいしいって喜んでまた来たいっていってたから、じゃあ来年も誕生日はここにしようって約束したんだよな。
窓際の席を予約できたし、話でまずったことを言わなきゃ大丈夫。
で、食事を終えたら近くにある公園に行く。
川面に映るビル街の夜景が綺麗らしいから、きっと彼女も気に入ってくれるだろう。
そして・・・雰囲気が良くなったところで、この指輪を渡すんだ。
文句だって決めてある。あんまり捻ったこというのも恥ずかしいし、普通に、「僕と結婚して下さい」、だ。
ああ、緊張するなぁ。
兄貴もプロポーズするときは緊張したんだろうか・・・いや、兄貴はしなさそうだな。
大丈夫だ。
義姉さんにも相談に乗って貰って、太鼓判を貰ったじゃないか。
うう、緊張しいの自分が情けない・・・。
こんな調子で明日大丈夫かなぁ・・・。
・・・
いや、大丈夫だ!
何度も確認したじゃないか、服もコースも!
彼女だってまさか断りはしないさ、いい感じだもんな。
うん、大丈夫。
よし、明日の準備完璧!
早く寝ちまおうっと。

「大丈夫かしら?緊張してとちったりしないかがちょっと心配ね」
食事をしながらの話題は、先日相談に訪れた弟さんのこと。
見た目は彼にそっくりなのに、性格は大違いの優しくてちょっと気が弱いひとだ。
プロポーズの相談にお兄さんの所に来るなんて不思議な感じだけれど、彼らは本当に仲の良い兄弟だったから。
確か、今日がそのデートの日のはず。
彼はずずっとみそ汁を啜りながら笑って言った。
「昔っから、イベントごとの前日は眠れなくなるタイプだったからな。クマぶら下げてるかも」
「弟さん、ちょっと気が弱い感じだものね・・・あなたは?」
「俺はそうでもなかったよ」
首を横に振る。そうね、全然緊張とかってしなさそうなタイプだわ。羨ましいくらい。
「ホント、双子でも性格全然違うのね。私にプロポーズしたときも全然緊張してなかったでしょう?」
「緊張してたぜ?それこそ前日一睡もしなかったくらい」
それは・・・
「ウソでしょう?」
「ウソだよ」
あっさり白状するし。
「もう!・・・あ~あ、どうして私弟君の方じゃなくってこっちにしちゃったのかしら!」
「今から乗り換えるか?」
「まさか!未来の義妹がかわいそうだわ」
それに。こんな言葉遊びのようなやりとりが楽しくってあなたといるのよ。
性格悪いのだって承知の上。そう簡単に離れてなんかやらないんだから。
とりあえずは、明日。弟さんから首尾を聞き出すのに、美味しいお酒とおつまみでも用意しておいてあげましょう。
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ちなみに

「目覚ましセットを忘れずに」の双子くんの成長後、とか。そんなつもりです。

  • 2010/06/25(金) 22:52:48 |
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  • 裕 #-
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微病弱・酒煙草苦手・甘味党・文系新米教師。
日常的に脳みその中で言葉をこねくり回しています。

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