River in the Morning

川面にたちこめる朝靄。色が失せ、グレイに染まる風景。 心の原風景のひとつ。そんなものに、私はなりたい。

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ふゆのゆうぐれ


褪せた青の空は、黄がかった裾を裸の木々の上に投げかけている。
灰色の雲がところどころ朱色にきらめきながら、歩くような速度《アンダンテ》で北へと流れていった。
明るさを空に吸い取られた地上は全て影に覆われ冷たくなり、人の営みは明かりを灯してささやかな温かさを主張する。
硝子が氷の膜になり、昼の熱を奪っていく。
氷の夜がやってくる。


雲が光らなくなった。
空の青には夜の黒がにじみ出している。
微かに残る混じり合った色合いが、束の間の黄昏を演出する。
天の星に先んじて人工の明かりが存在感を増し、人も虫も其処に集う。
鴉が足早に帰って行く。
夕暮れが終わる。


重たい夜が幕を下ろした。
暗くなった世界に、ひとがもう一度明かりをともす。

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微病弱・酒煙草苦手・甘味党・文系新米教師。
日常的に脳みその中で言葉をこねくり回しています。

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